こんにちは、あるいはこんばんは。
キザルです。
トライオートETFのTQQQが2021年8月以降、新規自動売買できなくなります!
これは新たな投資戦略を考えないといけませんね。
そんなわけでこの記事では、
- 2021年8月以降、TQQQ制限後にも自動売買をするには?
- TQQQに変わるオススメ銘柄は?
- オススメ銘柄の売買方法は?
といったことを紹介していきます。
トライオートETFのTQQQについて
まず「TQQQ」とは「ナスダック100トリプル」という銘柄です。
TQQQは、通常のナスダック100指数の3倍の値動きとなるように設計されています。
リスクも高くなりますが、その分たくさんの利益を期待できる魅力的な銘柄です!
そんなTQQQはインヴァスト証券のトライオートETFで取り扱われていて、目玉商品となっていました。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
2021年8月以降もTQQQで売買継続するには
ところがしかし!
2021年7月中旬、インヴァスト証券から不穏なメールが届きます。
要するに2021年7月いっぱいでTQQQの新規自動売買注文ができなくなります。
これは痛すぎますね。
と不安になったかも知れませんが下記のような抜け道はあります。
- 7月中に新規注文を発注しておく
- マニュアル注文で発注する
それぞれ解説していきます。
7月中に新規注文を発注しておく
新規自動売買が制限されるのは2021年8月以降です。
なので7月中に発注した注文については8月以降も継続して自動売買ができます。
7月中にしっかりと注文設定を考えて発注する必要がありますね。
マニュアル注文で発注する
今回制限される対象にマニュアル注文は含まれていません。
なので2021年8月以降にトライオートETFを始めた人でも、マニュアル注文を駆使してリピート系自動売買風な注文を作ることはできます。
ただし
- IFD注文は1注文最低10口から
- 決済されるたびに新しい注文発注が必要
といったデメリットもあるのでご用心ください。
TQQQに変わる銘柄候補の比較検討|SSO,SPXL
前章のように、トライオートETFでのTQQQ売買は完全消滅したわけではありません。
が、今回の新規自動売買停止の中で追加措置についても言及されています。
8月以降で保有しているTQQQのポジションが強制決済されるという可能性も0じゃありません。
TQQQに変わる銘柄も検討しておいた方が良さそうですね。
ここでは
- SSO(S&P500ダブル)
- SPXL(S&P500ブル3倍)
について比較検討してみました。
SSO(S&P500ダブル)
SSOはS&P500の2倍設定で値動きするレバレッジ型のETFです。
TQQQと同じくトライオートETFで自動売買ができますよ。
「S&P500」はナスダック100のように米国の優良銘柄ごちゃ混ぜ商品です。
長期目線で右肩上がりチャートを形成しているため、戦略としてはTQQQでやってきたことがそのまま適用できそうです。
「SSO」と「TQQQ」のバックテスト比較
SSOがTQQQと比べてどのくらいのパフォーマンスを示すのか比較してみます。
バックテストに使ったのは僕が自作した下記記事内のツールです。
比較する売買条件はシンプルに
- 値幅:1ドル
- 利確幅:1ドル
を期間中に値動きした価格全てが含まれるレンジで売買します。
チャートを見る限りTQQQの方が激しく変動しているのは明らかですね。
この間の損益シミュレーションは下のとおりです。
SSO 期間中総合損益 | 1276.222ドル |
---|---|
TQQQ 期間中総合損益 | 2368.551ドル |
3倍と2倍の比較なのでSSOでもTQQQの2/3くらい利益があるだろうと思いきや、半分くらいになりましたね。
価格(=コスト)もSSOとTQQQで同じくらいなので思った以上にパフォーマンスは良くない感じです。
先程の比較は2020年1月からのため、「コロナショック」という自動売買にとっては大きな利益が出る期間を含んでいます。
これをイレギュラーな相場と考え、2021年1月からを通常運転と想定してバックテストしてみます。
この間の損益シミュレーションは下のとおりです。
SSO 期間中総合損益 | 353.739 |
---|---|
TQQQ 期間中総合損益 | 1048.688 |
TQQQと比べたSSOの利回りは通常運転の方がさらに悪化しました。
SPXL(S&P500ブル3倍)
というわけでS&P500の3倍の値動きで設計されている「SPXL」と「TQQQ」を比較してみます。
売買条件は先ほどと同様に
- 値幅:1ドル
- 利確幅:1ドル
とします。
先程のSSOよりは変動は大きくなりましたが、それでもTQQQには及びませんね。
この間の損益シミュレーションは下のとおりです。
SPXL 期間中総合損益 | 1508.452ドル |
---|---|
TQQQ 期間中総合損益 | 2368.551ドル |
同じ3倍銘柄でも大きく差がつきましたね。
あと、SSOの1.5倍がSPXLになると思いきや、そうでもありませんでしたw
SSOと同じく、SPXLでも2021年1月以降でバックテスト比較してみます。
この間の損益シミュレーションは下のとおりです。
SPXL 期間中総合損益 | 506.345ドル |
---|---|
TQQQ 期間中総合損益 | 1048.688ドル |
SPXLについても変動が少ない方が、TQQQよりもパフォーマンスが悪くなるという結果になりました。
今回は1ドル値幅と1ドル利確幅での検証です。
売買条件が異なると当然バックテスト結果も変わってきます。
詳しく検証してみたい方は、ご自身のビルダー設定で試してみてください!
バックテスト用のデータはこちらからダウンロードできます。
TQQQ,SSO,SPXLの売買方法
それぞれの売買方法を解説します。
TQQQの売買方法
ビルダー注文
まず最重要事項として7月中にビルダー注文を発注しておくことです。
8月以降は以下の手順で既存自動売買を変更していきます。
-
STEP1既存ビルダー注文の「詳細」を選択
-
STEP2「注文設定」を選択
-
STEP3変更したい注文の「…」→「変更」を選択
-
STEP4各設定を変更する
- 数量(口)
- エントリー価格
- 利確幅(ドル)
- カウンター値(ドル)
が変更できます。
変更対象のポジションを保有しているときには
- 利確幅(ドル)
- カウンター値(ドル)
のみが変更できます。
マニュアル注文
トレード画面左側より注文できます。
SSOの売買方法
TQQQでこれまでやってたビルダー設定手順をSSOで行うだけ。
「トライオートETFを初心者でビルダー設定がわからない!」という方はこちらをどうぞ。
SPXLの売買方法
SPXLはトライオートETFでの取り扱いがありません。
トライオートETFのようにCFD取引ができて、SPXLを取り扱っている証券会社としては「IG証券」があります。
ただしIG証券ではトライオートのような自動売買はできません。
手動でトライオート風の注文管理が必要です。
と思うのかは考え方次第ですね。
TQQQ制限後の継続運用と代替銘柄|まとめ
以上、トライオートETFのTQQQ停止についてあれこれでした。
最後にポイントをまとめると、
- トライオートETFで2021年8月以降にTQQQ新規自動売買注文が制限される
- 既存のビルダー注文の改造やマニュアル注文での延命措置は可能
- 代替銘柄候補は「SSO」「SPXL」など
- SSOもSPXLもTQQQの利回りは期待できない
できる限り延命措置でTQQQを運用したいところですが、追加制限が怖いですね。
TQQQに集中せずSSOやSPXLにも分散させるリスク管理がベターでしょうか。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
以上です。