こんにちは、キザルです。
「トライオートETF」というETFの自動売買で、平均月利4%のペースで資産を増やしています^^
ということで、この記事では僕がトライオートETF運用している自動売買の注文設定とその根拠を紹介していきます。
ここで紹介する設定は、必ず稼げるというものではありません。
自動売買はひとつでも設定を間違うと、
と一瞬で財産を失うリスクもあります。
運用はくれぐれも自己責任でお願いしますね^^;
最適な設定は常に更新していくので、本記事の設定は旧設定なこともあります。
最新の設定はTwitterで発信していますのでそちらをご覧ください!
どうせすぐ高値更新しそうだけど、今持ってる最高値ポジ127.5ドルからの下落でこんな感じの種まき予定🍆
管理しやすいように、10ドルレンジで5の倍数口の売買が理想だが、ロスカ耐久の兼ね合いで変則的になるなぁ😟
あと上昇にも備えて140~130レンジで計10口の注文作っとく🙄#トライオートETF#TQQQ pic.twitter.com/DX3bRlJ219— キザル@FIRE挑戦中 (@kizaru_36) July 4, 2021
トライオートETFとは
トライオートは「インヴァスト証券」が運営する自動売買サービスです。
概要はざっくり下表のとおり。
サービス名称 | トライオートETF |
---|---|
運営会社 | インヴァスト証券 |
投資対象 | ETF |
売買手法 | 自動売買(裁量トレードも可能) |
取引方法 | 証拠金取引 |
手数料 | 無料 |
銘柄数 | 26銘柄 |
取引時間 | 銘柄による |
デバイス | PC、スマホ |
ここでは、基本的な説明は省略します。
詳しくはこちらの記事をどうぞ^^
注文設定の手順や仕組みはこちらにまとめています。
トライオートETFの月利4%超えの注文設定
それでは注文設定を紹介していきます。
僕は自動売買の設定を複数運用しています。
それぞれの設定に
- 全ての設定に共通する基本条件
- 設定ごとに異なる個別条件
があるので順番に見ていきますね。
全ての設定に共通する基本条件
基本条件を表にまとめるとこんな感じです。
ロジック | マルチカスタム |
---|---|
銘柄 | ナスダック100トリプル(TQQQ) |
売買 | 買 |
値幅 | 0.5 |
レンジ、利確幅、数量 | 個別条件の各設定値による |
OCO | なし |
損切り | なし |
フォロー、カウンター | カウンターのみ |
カウンター値 | 利確幅と同じ |
カウンター固定 | あり |
共通条件と個別条件があるとは言いましたが、ほとんどの条件は共通しています^^
個別に異なる条件は、レンジ・利確幅・数量ですね。
これらについては次で説明します。
設定ごとに異なる個別条件
先ほど、個別条件とした「レンジ・利確幅・数量」の設定値については下記の通りです。
- レンジは120ドル〜70ドルを10ドルごとに分割する
- 利確幅は4ドル〜12ドルの範囲内とする
- それぞれのレンジ、利確幅で数量を分散させる
参考までに、2021年3月時点でのレンジ、利確幅ごとの注文数量は下表のとおりです。
レンジ | 利確幅4ドル | 利確幅6ドル | 利確幅8ドル | 利確幅10ドル | 利確幅12ドル |
---|---|---|---|---|---|
120〜110 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
110〜100 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
100〜90 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
90〜80 | 0 | 0 | 3 | 3 | 3 |
80〜70 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 |
この表より、
そのまま使える注文設定サンプル
以上の条件を組み合わせてロジック設定をしてみます。
上の設定は、レンジ100ドル〜90ドル、利確幅4ドル、数量3口の場合です。
個別条件ごとにそれぞれの設定値は変わります。
また、
- レンジ幅を10ドル
- 本数を20本
と設定することで、値幅が0.5ドルごとの注文にすることができます。
これを発注すると自動売買設定はこんな感じですね。
この注文を1グループとすると、僕の場合は全部で20グループの注文が出来上がります。
ということで、次章でこの注文設定の根拠を解説します。
設定根拠に納得できたのならご自身の元本より設定調整し、運用してもらえればと思います^^
注文がたくさんあると管理が大変になるので、自分ルールでグループ名を変更しておいた方がいいです。
参考までにこちらが僕の命名規則。
注文設定の根拠
先ほど紹介した注文設定、ちょっと複雑なものでしたね。
自動売買の仕様は「トラリピ」のように
共通の設定として、自動売買のサイクルは
- フォロー値はなし
- カウンター値は利確幅だけマイナスの価格
- カウンターは固定
にします。
このように設定することで、2度目以降も最初と同じ設定のトレードが繰り返されます。
知ってる人ならピンとくると思いますが、この注文設定はFX自動売買の「トラリピ」と同じ仕様ですね^^
こうすることで注文価格がブレることなく、トレードは必ずレンジ内に収まります。
銘柄はトライオートETF最強の「TQQQ」
トレード対象の銘柄は「ナスダック100トリプル(TQQQ)」の一択です。
ナスダック100トリプルとは、ナスダック100の値動きが理論上3倍となるように設定された銘柄です。
変動が激しく、リピート系自動売買との抜群の相性!
ナスダック100は、ナスダック選抜の100銘柄で構成
と心配になりますよね^^;
ここでナスダック100トリプルの基準値となる「ナスダック100」という銘柄について解説します。
ナスダック100はナスダックに上場する時価総額上位100銘柄で構成(金融銘柄は除く)されています。
ナスダックは世界一の経済大国アメリカの証券取引所で、上場するだけでも優れた企業です。
その中でも時価総額上位100銘柄で構成されるナスダック100は、エリート中のエリートですね。
構成比率は加重平均で
ETFは色々な銘柄を詰め込んだパッケージ商品のようなものです。
ナスダック100も100銘柄を詰め込んだものですが、その構成比率は各銘柄1%ずつで合わせて100%というわけではありません。
より時価総額の高い銘柄ほど、比率を大きくしてナスダック100に組み込まれています。
- グーグルやアマゾンなど100銘柄の中でトップクラスの銘柄は1%よりも多く
- 100銘柄の中で下位の銘柄は1%より少なく
といった具合です。
さらに、毎年12月にはナスダック100の構成銘柄入れ替え戦があります。
同じ銘柄でずっと構成されるわけではありませんよ。
そんなナスダック100を元に作られた「ナスダック100トリプル」のチャートがこの通りです。
さすが超有名企業の加重平均で構成された銘柄だけあり、上昇し続けていますね。
これよりナスダック100トリプルは
- 大暴落のリスクも少なく
- 激しく変動しながら上昇を続ける
ことが今後も予測でき、トライオートETFで自動売買したい銘柄だと言えます^^
レンジ設定は「最高値〜70ドル」
レンジ設定は120〜70としています。
レンジ上限の120ドル
2021年3月の段階でナスダック100トリプルの最高値が112.15ドルのため。
それをカバーできるレンジとするには、120が上限になります。
今後、最高値がレンジ最大値を超えると、その都度設定を考え直す必要ありです^^;
レンジ下限の70ドル
直近のナスダック100トリプルでは、コロナショックからの回復後最高値88.15ドルから、最安値54.34ドルまで下落しました。
率にすると、最高値からおよそ62%です。
これを今後下落するときの目安として、70ドルまではポジションを取れるようにしています。
値幅は0.5ドル
レンジが同じ条件で、以下の売買設定での運用を比較してみます。
- 本数5本を2口ずつ
- 本数10本を1口ずつ
この条件で同じ値動きのとき、注文数量の合計は同じでも②の方が多く決済が見込めます。
これより、口座資金にゆとりがある時には、数量を増やすよりも値幅が狭くなるように設定した方が合理的です。
僕の場合は完全に自動売買ではなく、手動であれこれと調整しているので0.5ドルより狭くなると、調整がしんどくなります^^;
というわけで、手動調整できる限界として0.5ドルの値幅を採用しています。
利確幅は4ドル〜12ドルで分散させる
ナスダック100トリプルの最適利確幅はいくらなのか。
これが一番難しいですね^^;
というわけで利確幅は決め打ちするのではなく分散させます。
そうすることで、
- レンジ相場の時には小さい利確幅が活躍
- トレンド相場の時には大きい利確幅が活躍
と利益を満遍なく生み出してくれることに期待する感じです。
ここではその利益幅を分散させる範囲を検討してみます。
まずはトライオートETFのシミュレーション機能を使って、期間損益の算出から。
最小利確幅は4ドル
条件は揃えるため、利確幅以外の設定は前章で紹介したものでシミュレーションします。
より広範囲で検証するため、レンジは110ドル〜60ドルになるように設定しました。
レンジ110ドル〜60ドルとしたのは、より直近の価格を反映するためです。
これで直近の値動きは大体カバーできてます^^
シミュレーション設定としてはこんな感じ。
この結果、利確幅ごとの期間収益率・期間損益・推奨証拠金は下表のようになります。
このうち、期間損益に着目してグラフ化したのが下図のとおり。
利確幅4ドルまでは急激に期間損益が上昇し、それ以降は落ち着いていますね。
てことで、最小利確幅は4ドルとします。
最大利確幅は12ドル
先ほどのグラフでは、利確幅10ドル〜14ドルでピークとなってその後は下降しています。
というわけで、もうひとつのデータを使って検証します。
下記リンクより、ナスダック100トリプルのヒストリカルデータが入手できます。
このデータをもとに、毎日のATRを算出します。
ATRとは「Average True Range(アベレージ・トゥルー・レンジ)」の略で、対象銘柄の平均的な1日の値動きを知るために使われます。
ATRの計算方法としては、トゥルー・レンジのN日平均を算出することとなります。
トゥルー・レンジは、
- 「当日高値 - 当日安値」の絶対値
- 「当日高値 - 前日終値」の絶対値
- 「前日終値 - 当日安値」の絶対値
のうち一番大きいものになります。
N日に採用される日数はさまざまですが、ここでは一般的に多く利用されている14日を適用してみます。
そうやって1日あたりのATRを直近半年を目安に、グラフ化すると下のようになります。
ここで、先ほどのシミュレーションでは利確幅4ドルから安定した利益になっていましたね。
というわけでATR(2ドル〜6ドル)の下限を4ドルに合わせるために2倍して、2ATR(4ドル〜12ドル)をここでの適正利確幅と想定します。
その中で注文を分散させるって感じですね。
購入数量はロスカット耐久資金を参考にする
以上より、設定するレンジ・値幅・利確幅が決まりました。
あとはどれくらいの数量で運用できるのかを把握して、注文設定を決めていきます。
トライオートETFは証拠金取引なので、証拠金をたくさん抱えた状態で含み損が多くなるとロスカットの危険性があります。
リピート系自動売買を長く運用し続けるための最重要ポイントです^^
というわけで、どのくらいの口座残高があればロスカットに耐えられるのかを調べます。
条件はこんな感じです。
- レンジを10ドル、値幅を0.5ドル、数量を1口とする
- 各グループでポジションをすべて持っていると仮定
- 損切りなし
- 1ドルは125円とする
この条件でそれぞれの価格まで暴落したときに、必要な口座残高(円)の目安は下表のとおり。
レンジ | 70ドルまで下落 | 30ドルまで下落 | 15ドルまで下落 | 0ドルまで下落 |
---|---|---|---|---|
120〜110 | 149,100 | 229,100 | 260,600 | 298,100 |
110〜100 | 124,100 | 204,100 | 235,600 | 273,100 |
100〜90 | 99,100 | 179,100 | 210,600 | 248,100 |
90〜80 | 74,100 | 154,100 | 185,600 | 223,100 |
80〜70 | 49,100 | 129,100 | 160,600 | 198,100 |
なお、それぞれの暴落価格としての設定値は下表を想定したものです。
70ドル | 直近の暴落率より想定した暴落価格 |
---|---|
30ドル | コロナショック時の暴落率より想定した暴落価格 |
15ドル | コロナショックの最安値まで暴落した時を想定 |
0ドル | たとえ0になっても大丈夫な超安全プランを想定 |
どの価格までの暴落に耐久できるかはそれぞれの考え方次第ですね。
僕はコロナショック時の暴落率を想定して30ドルまでは耐久できるようにしています。
最高値に比重
以上より僕の口座残高では、このくらい買っても暴落にも耐久できそう^^
レンジ120〜110 | 15口 |
---|---|
レンジ110〜100 | 15口 |
レンジ100〜90 | 15口 |
レンジ90〜80 | 9口 |
レンジ80〜70 | 6口 |
この数量を先ほど算出した利確幅で分散させたのが、最初に示した表になります。
レンジ | 利確幅4ドル | 利確幅6ドル | 利確幅8ドル | 利確幅10ドル | 利確幅12ドル |
---|---|---|---|---|---|
120〜110 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
110〜100 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
100〜90 | 3 | 3 | 3 | 3 | 3 |
90〜80 | 0 | 0 | 3 | 3 | 3 |
80〜70 | 0 | 0 | 0 | 3 | 3 |
120〜90で集中させているのは、ナスダック100トリプルの特性を考慮して、大きく変動しながらも上昇し続けるという想定のもとです。
また90ドル以下にまで大きく下落する場合は、戻る時にも大きく動くと考え、大きい利確幅を設定しています。
この注文スタイルのデメリットとしては、70ドル以下まで下落したときには注文が一切成立しないこと。
もっと下のレンジまでの自動売買を考えるのなら、120〜70の注文を薄くして70ドル以下の設定を作るなどの工夫が必要です。
以上の考察によって、僕はトライオートETFの自動売買設定を運用しています。
適正利確幅についてはまだまだ検討の余地ありだと思いますが、ほとんどゼロリスクで月利平均4%を超えているので個人的には大満足です^^
トライオートETFの月利4%設定|まとめ
以上、僕がトライオートETFで運用している自動売買設定とその設定根拠を紹介しました。
設定や考え方をマネしてもらえるのは嬉しいですが、運用は自己責任でお願いします!
と理解しないまま運用するのが一番マズイやつです^^;
最後まで読んでくださり、ありがとうございました^^
以上です。