こんにちは、キザルです。
トライオートETFをメインに自動売買で資産運用しています^^
トライオートETFって証拠金取引だよね。
証拠金取引ってロスカットのリスクとかあって怖いな。。
しかも自動売買ってどの価格でロスカットのなるのかが把握しにくい!
トライオートETFの証拠金やロスカット管理ってどうすればいいの?
このように、証拠金やロスカット耐久価格などのリスク管理って難しいですよね!
だからと言って無計画で運用するのは危険すぎます^^;
そこで今回この記事では、
- 証拠金取引の「証拠金」と「ロスカット」について
- トライオートETFやリピート系自動売買の資金管理法
- トライオートETF用のエクセル管理表の作り方
といったことを紹介します。
証拠金や含み損、ロスカット耐久レート等をきちんと把握して、安心安全のトライオートETFを運用しましょう^^
証拠金とロスカットについて
トライオートETFは「証拠金取引」という取引方法を採用しています。
そのため含み損が基準額を超えたとき、ロスカットされるリスクがあります。
現物取引と証拠金取引
投資での取引方法には「現物取引」と「証拠金取引」があります。
両者にはたくさんの違いがありますが、取引量に着目すると下表のとおりです。
現物取引 | 手持ちの資金以上の取引はできない |
---|---|
証拠金取引 | 手持ちの資金以上の取引ができる |
上記は証拠金取引が取引価格のうち「一定量の証拠金」を預けることで取引をする仕組みにより可能になっています。
トライオートETFの場合は、証拠金は取引価格の1/5を採用しています。
100万円の取引は20万円あればできるってことですね^^
これより、資金20万円あればその5倍の100万円の取引ができるとも言えますね。
この倍率(ここでは5倍)は「レバレッジ」と呼ばれます。
証拠金取引はロスカットに注意
持ってる資金の5倍の利益を期待できるということは、5倍の損失を出すリスクもあるということですね^^;
さらに証拠金取引では「ロスカット」にも注意しないといけません。
ロスカットとは含み損が基準額を超えたとき、強制決済されることです。
口座残高に取引中の含み損益を考慮したものを純資産とするとき、トライオートETFでは「純資産 < 証拠金」でロスカットされます。
-
STEP1取引前
取引前には含み損益はないので、「口座残高 = 純資産」です。
-
STEP2取引開始直後
取引を行いポジションを持つとき、証拠金が必要となります。
ポジションを持った瞬間は含み損益は0。
ということで取引開始直後は「純資産 > 証拠金」です。
-
STEP3含み損発生
保有しているポジションに含み損が出るとこんな感じ。
純資産は減りますが、このときはまだ「純資産 > 証拠金」は維持できています。
-
STEP4含み損拡大
さらに含み損が増え純資産が減少して「純資産 = 証拠金」となりました。
これは証拠金を純資産すべてで捻出している状態です。
-
STEP5ロスカット
そしてついに「純資産 < 証拠金」にまで資金繰りが悪化しました。
これは現状の手持ち資金で証拠金が維持できない状況です。
必要な証拠金が不足しているので、こんなこと取引業者は許してくれません^^;
そのため「純資産 < 証拠金」になった時点で
取引業者こいつ、ヤバいじゃんと膨大な含み損を持っている状況で強制的に決済されます。
これがロスカットの仕組みです。
以上がロスカットの流れです。
トライオートETFでは「純資産 < 証拠金」になった時点でロスカットが決行されます。
ちなみにロスカットの基準となる「純資産 < 証拠金」は、
「証拠金 + 含み損 < 口座残高」
と一緒です。
証拠金と含み損の合計が口座残高内であればロスカットされないってことですね。
個人的には、この考え方がスッキリしていて資金管理するのに楽です^^
トライオートETFの証拠金とロスカット耐久資金
証拠金やロスカット管理の重要性は先ほどのとおり。
証拠金取引を行うトライオートETFにも当然ロスカットのリスクはあります。
確かに自動売買は小刻みに多くのポジションを取るスタイルがほとんどで、証拠金や含み損をシミュレーションするのは大変です。
ですが基本の考え方は、単独ポジションも複数ポジションも同じ。
きちんとシミュレーションやリスク管理をしてから自動売買モデルを運用したいですね^^
リピート系自動売買のリスク管理は難しくない
自動売買の中でも、どのようなルールで売買しているのか分からないシストレはリスクの把握が難しいです。
それに比べたら、IFD注文を繰返すリピート系自動売買は、一定の値幅や数量でのトレード。
ポジションは多くなっても、リスク管理はそこまで難しくありませんよ^^
ちなみに、トライオートETFで同じトレードをリピートさせるには、ロジック設定で「カウンター」&「カウンター固定」が必要です。
リピート系自動売買の必要資金シミュレーション
試しに、リピート系自動売買の証拠金と含み損のシミュレーションしてみます。
レンジ | 5ドル |
---|---|
本数 | 5本 |
数量 | 1口 |
スタート価格 | 100ドル |
レバレッジ | 5倍 |
1ドルの価格 | 100円 |
この条件のもと自動売買を運用するとき、各ポジションの証拠金と含み損は下表のようになります。
エントリー価格 | 証拠金(円) | ←証拠金の計算式 | レート96円での含み損(円) | ←含み損の計算式 |
---|---|---|---|---|
100ドル | 2,000 | 100ドル × 100円 × 1口 ÷ 5(レバレッジ) | 400 | (100ドル - 96ドル) × 100円 × 1口 |
99ドル | 1,980 | 99ドル × 100円 × 1口 ÷ 5(レバレッジ) | 300 | (99ドル - 96ドル) × 100円 × 1口 |
98ドル | 1,960 | 98ドル × 100円 × 1口 ÷ 5(レバレッジ) | 200 | (98ドル - 96ドル) × 100円 × 1口 |
97ドル | 1,940 | 97ドル × 100円 × 1口 ÷ 5(レバレッジ) | 100 | (97ドル - 96ドル) × 100円 × 1口 |
96ドル | 1,920 | 96ドル × 100円 × 1口 ÷ 5(レバレッジ) | 0 | (96ドル - 96ドル) × 100円 × 1口 |
合計 | 9,800 | 1,000 |
表より、すべてのポジションを持って、レートが96ドルになったときロスカットに耐えるには、
10,800円( = 9,800円 + 1,000円)
の口座残高が必要です。
また、ここからレートがさらに悪くなると、1ドルの下落につき500円の含み損が発生します。
そのほか参考までに、レートが下落し続けたときロスカットに耐久できる必要資金(口座残高)をいくつか示します。
レート | 必要資金(口座残高)(円) | ←計算式 |
---|---|---|
96ドル | 10,800 | 上記のとおり |
90ドル | 13,800 | 10,800円 + (96ドル - 90ドル) × 100円 × 1口 × 5本 |
80ドル | 18,800 | 10,800円 + (96ドル - 80ドル) × 100円 × 1口 × 5本 |
50ドル | 33,800 | 10,800円 + (96ドル - 50ドル) × 100円 × 1口 × 5本 |
0ドル | 58,800 | 10,800円 + (96ドル - 0ドル) × 100円 × 1口 × 5本 |
トライオートETFの必要資金シミュレーション
先述のとおり、トライオートETFではロジック設定を「カウンター」&「カウンター固定」にすると、常に同じ価格でのエントリーになります。
というわけで、前節のシミュレーションや計算式はトライオートETFでも適用できます^^
ただトライオートETFのレバレッジは5倍なのに、証拠金はピッタリ1/5ではないのが少し厄介です^^;
まずはトライオートETFの証拠金を下のリンクよりご覧ください。
リンク先の表より、例えば「1ドル100円のとき、98ドルでエントリー」するとします。
実際に必要な金額は98ドル × 100円 = 9,800円ですね。
このとき必要証拠金額の表を見ると、9,800円の取引をするときには、
9,500〜10,000の範囲なので2,000円の証拠金が必要ってことです。
ピッタリではありませんが、おおよそ1/5の金額になるように設定されていますよ。
ただし、トライオートETFの証拠金はポジション取得した価格ではなく、前日終値に対して計算されます。
証拠金が日々変動するのでかなり厄介ですね^^;
エクセルでトライオートETFの証拠金・含み損・ロスカット管理
先ほど示したように、トライオートETFでの証拠金や含み損はエントリー価格ごとに一定に変化しています。
ということは、
と思った人もいるかもしれませんね。
エクセルの関数を利用すれば下のような管理表も作れます^^
この表ではAB列の設定を反映して、D〜I列で必要資金をシミュレーションしています。
これはひとつのサンプルですが、参考までに表の見方、作り方を説明しておきますね^^
興味ある人だけご覧くださいw
エクセル管理表の作り方
まずはエクセルを作ります。
各セルの入力値がこんな感じなので、ひとつずつ該当セルに貼り付けると管理表の完成です。
セル | A | B | C | D | E | F | G | H | I |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 基本設定 | エントリー価格 | 証拠金 | 証拠金総額 | 含み損総額 | 必要資金 | 証拠金維持率 | ||
2 | 証拠金預託額(口座残高) | 10,000 | =IF(COUNTA($D$1:D1)>$B$9/($B$6/$B$7)+1,"",$B$9-($B$6/$B$7)*(COUNTA($D$1:D1)-1)) | =IF(COUNTA(E$1:E1)>$B$7, "-", D2*$B$3*$B$8/$B$4) | =SUM($E$2:E2) | =((SUMIF($E$2:E2, "<>"&"-", $D$2:D2)-D2*COUNT($E$2:E2))*$B$8)*$B$3 | =F2+G2 | =($B$2-G2)/F2*100 | |
3 | USD/JPY | 100 | |||||||
4 | レバレッジ | 5 | |||||||
5 | ロジック設定 | ||||||||
6 | レンジ幅 | 5 | |||||||
7 | 本数 | 5 | |||||||
8 | 数量 | 1 | |||||||
9 | スタート価格 | 100 |
D〜I列の3行目以降は、2行目をコピーすればOKです^^
罫線やセルの塗りつぶしはお好きなようにどうぞw
エクセル管理表の設定方法
エクセルで設定をいじるのはB列のみです。
B2セル
口座残高を入力します。
トライオートETFでは証拠金預託額です。
B3セル
取引対象の通貨がドルの場合は日本円に換算するため、現在のUSD/JPYの価格を入力します。
対象通貨が日本円の時には「1」を入力してください^^
B4セル
レバレッジを入力します。
トライオートETFの場合は「5」です。
B6〜B9セル
シミュレーションするトライオートETFの、ロジック設定のとおり入力します。
以上で設定完了です^^
エクセル管理表の見方
管理表の見方を説明します。
エントリー価格
スタート価格をトップに、設定したエントリー価格が順番に表示されます。
レンジを外れてもずっと下までコピーすれば0まで表示されるようになっています。
証拠金
エントリー価格でポジション取得するときに必要な証拠金が計算されます。
また、エントリーしない価格では「-」が表示されます。
証拠金総額
上から順番にポジションを取得したとき、D列のレート時点でのトータルの証拠金を計算しています。
含み損総額
上から順番にポジションを取得したとき、D列のレート時点でのトータルの含み損を計算しています。
必要資金
「証拠金総額」と「含み損総額」からD列のレート時点での必要資金を計算しています。
証拠金維持率
口座残高と証拠金、含み損益から算出されるもので、証拠金維持率が100を下回った時にロスカットとなります。
エクセル管理表【トライオートETFバージョン】
ところでトライオートETFの証拠金は下の表で決まっていましたね。
ついでにこの表に対応したエクセルも作っておきます^^
まずはエクセルに新しいシートを追加します。
シート名は「■必要証拠金」としておいてください。
次に下枠内の文字をすべてコピーして、追加したシートのA1セルに貼り付けます。
円換算価格の範囲,,,レバレッジ5倍 0,~,500,500 500,~,1000,500 1000,~,1500,500 1500,~,2000,500 2000,~,2500,500 2500,~,3000,600 3000,~,3500,700 3500,~,4000,800 4000,~,4500,900 4500,~,5000,1000 5000,~,5500,1100 5500,~,6000,1200 6000,~,6500,1300 6500,~,7000,1400 7000,~,7500,1500 7500,~,8000,1600 8000,~,8500,1700 8500,~,9000,1800 9000,~,9500,1900 9500,~,10000,2000 10000,~,10500,2100 10500,~,11000,2200 11000,~,11500,2300 11500,~,12000,2400 12000,~,12500,2500 12500,~,13000,2600 13000,~,13500,2700 13500,~,14000,2800 14000,~,14500,2900 14500,~,15000,3000 15000,~,15500,3100 15500,~,16000,3200 16000,~,16500,3300 16500,~,17000,3400 17000,~,17500,3500 17500,~,18000,3600 18000,~,18500,3700 18500,~,19000,3800 19000,~,19500,3900 19500,~,20000,4000 20000,~,20500,4100 20500,~,21000,4200 21000,~,21500,4300 21500,~,22000,4400 22000,~,22500,4500 22500,~,23000,4600 23000,~,23500,4700 23500,~,24000,4800 24000,~,24500,4900 24500,~,25000,5000 25000,~,25500,5100 25500,~,26000,5200 26000,~,26500,5300 26500,~,27000,5400 27000,~,27500,5500 27500,~,28000,5600 28000,~,28500,5700 28500,~,29000,5800 29000,~,29500,5900 29500,~,30000,6000 30000,~,30500,6100 30500,~,31000,6200 31000,~,31500,6300 31500,~,32000,6400 32000,~,32500,6500 32500,~,33000,6600 33000,~,33500,6700 33500,~,34000,6800 34000,~,34500,6900 34500,~,35000,7000 35000,~,35500,7100 35500,~,36000,7200 36000,~,36500,7300 36500,~,37000,7400 37000,~,37500,7500 37500,~,38000,7600 38000,~,38500,7700 38500,~,39000,7800 39000,~,39500,7900 39500,~,40000,8000 40000,~,40500,8100 40500,~,41000,8200 41000,~,41500,8300 41500,~,42000,8400 42000,~,42500,8500 42500,~,43000,8600 43000,~,43500,8700 43500,~,44000,8800 44000,~,44500,8900 44500,~,45000,9000 45000,~,45500,9100 45500,~,46000,9200 46000,~,46500,9300 46500,~,47000,9400 47000,~,47500,9500 47500,~,48000,9600 48000,~,48500,9700 48500,~,49000,9800 49000,~,49500,9900 49500,~,50000,10000 50000,~,51000,10200 51000,~,52000,10400 52000,~,53000,10600 53000,~,54000,10800 54000,~,55000,11000 55000,~,56000,11200 56000,~,57000,11400 57000,~,58000,11600 58000,~,59000,11800 59000,~,60000,12000 60000,~,61000,12200 61000,~,62000,12400 62000,~,63000,12600 63000,~,64000,12800 64000,~,65000,13000 65000,~,66000,13200 66000,~,67000,13400 67000,~,68000,13600 68000,~,69000,13800 69000,~,70000,14000 70000,~,71000,14200 71000,~,72000,14400 72000,~,73000,14600 73000,~,74000,14800 74000,~,75000,15000 75000,~,76000,15200 76000,~,77000,15400 77000,~,78000,15600 78000,~,79000,15800 79000,~,80000,16000 80000,~,81000,16200 81000,~,82000,16400 82000,~,83000,16600 83000,~,84000,16800 84000,~,85000,17000 85000,~,86000,17200 86000,~,87000,17400 87000,~,88000,17600 88000,~,89000,17800 89000,~,90000,18000 90000,~,91000,18200 91000,~,92000,18400 92000,~,93000,18600 93000,~,94000,18800 94000,~,95000,19000 95000,~,96000,19200 96000,~,97000,19400 97000,~,98000,19600 98000,~,99000,19800 99000,~,100000,20000
そして以下の手順を実行してください。
-
STEP1A列を選択する
-
STEP2「データ」を選択
-
STEP3「区切り位置」を選択
-
STEP4「区切り記号付き」を選択
「次へ > 」で次の設定に進みます。
-
STEP5「カンマ」を選択
「次へ > 」で次の設定に進みます。
-
STEP6「標準」を選択
「完了」で終了です。
これでトライオートETFの必要証拠金と同じ表が完成します^^
最後に、初めに作った表のE2セルを以下の関数に書き換えればOKです。
=IF(COUNTA(E$1:E1)>$B$7, "-", OFFSET(■必要証拠金!$D$2, COUNTIF(■必要証拠金!C:C, "<="&D2*$B$3), 0)*$B$8)
エクセル管理表はひとつのサンプルに過ぎないので、自分の使いやすいようにカスタマイズしてみてください^^
実際の証拠金は前日終値について計算されるので、価格が下落するほど証拠金は安くなっていきます。
暴落した場合でも、このエクセル表より耐久できる条件はよくなるのでご安心ください^^
トライオートETFの証拠金とロスカット管理|まとめ
以上、トライオートETFの証拠金やロスカット管理方法の紹介でした。
最後にポイントをおさらいしておくと、
- 証拠金取引にはロスカットという強制決済の仕組みがある
- リピート系自動売買は含み損を抱えながら長期間運用するスタイルなので、ロスカット耐久資金のシミュレーションが重要
- トライオートETFのレバレッジは5倍、ただし証拠金は対応表による
- トライオートETFほかリピート系自動売買の資金シミュレーションにはエクセルが効果的
って感じです^^
最初のプランニングを入念に行って、負けない自動売買を運用したいですね。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
以上です。